統計的に人がなりやすい病気というものがあるように、
傾向的に、猫にもなりやすく、多くの猫がなってしまう事が多い病気という物があります😥
猫がなりやすい病気も色々ありますが、今回は自分も猫と暮らす中で経験したことがある病気、
・糖尿病
・脂肪肝ー肝リピドーシス
・慢性腎不全
の3つの病気の具体的な症状や、病気にならない為の日ごろからできる予防策を記事にさせてもらいます😊
・この記事は糖尿病編です😊
前一緒に住んでた「ぽぽ君」は糖尿病になってしまったし、
私は脂肪肝の肝リピドーシスになってしまったけど、
通院点滴と、強制給餌をがんばったから、何とか治って良かったわ😥
今は毎日元気に過ごしているよ🤗
どの病気も命にかかわることもある病気だから、
飼い主さんには、日ごろから病気にならない為の予防を
心がけてあげてほしいね🤗
猫がなりやすい病気・糖尿病
人にもなじみの深い病気、糖尿病は、猫もなりやすい病気の一つです。
糖尿病とは簡単に言うと、膵臓という臓器から分泌される、インスリンという物質が、
膵臓で作られなくなったり、働きが悪くなったりしてしまい、猫の体の血糖値が高くなり、
高血糖の状態が続いてしまう病気になります。
(血糖値とは、血液中のブドウ糖の濃度の事です。)
インスリンの本来の働きとは
血液中のブドウ糖を、筋肉や肝臓など、体に必要な部分に取り込ませることで、
体の血糖値を下げる役割がある。
体が高血糖の状態だと何が悪いのか
高血糖の状態が長期的に持続することで、
体のエネルギーが必要な部分に、必要なエネルギーがうまく供給できないことになり、
他の病気の原因になり、合併症を引き起こす可能性が高くなってしまいます。
また、糖尿病は、糖による血管の浸透圧が高くなる関係上、
体内の水分がおしっことしてたくさん排出されてしまうので、
脱水症状にもなりやすくなってしまいます。
猫が糖尿病になる原因・糖尿病になりやすい状態と予防方法。
・肥満な体型
・毎日の食事のバランス
猫に多い糖尿病の原因は、肥満によるものが多いと言われています。
肥満な猫は通常体系の猫に比べて何倍も糖尿病になりやすいと言われており、
肥満な猫は、インスリンが分泌されても、インスリンの効きが悪くなってしまう傾向が有り、
インスリンの効きが悪いことによって、高血糖の状態になってしまいます。
猫はたんぱく質を栄養素の主とする生き物で、炭水化物はあまり栄養源にできない体の仕組みになっているので、
炭水化物などの多いご飯をあげていると、食後の血糖値が上がりやすくなり、通常の血糖値に戻すのも、
人に比べると苦手な生き物なので、体に悪い状態が長い時間続いてしまう事になります💦
また脂肪分が多い食事も、肥満に繋がりやすく、肥満=糖尿病のリスクも高くなるので注意です。
なので、
・肥満にならないようにご飯のあげすぎに気を付ける。
・肥満にならないように程度な運動・上下運動などをさせてあげる。
・エサの栄養素に気を付けてあげる。
といったようなことに日ごろ気を付けてあげてください😊
猫の糖尿病の症状とは
・多飲多尿
・食欲が増す
初期症状としては、
水を飲む量が極端に増え、おしっこをする量も極端に増えます。
体で利用できない血中の余分な糖が、おしっことして排出される際に、
一緒に水分も持って行ってしまうため、体が脱水状態になりやすく、そのため喉が渇きやすくなり、
水を飲む量も増えることになります。
充分な栄養が体の必要な部分に行き渡らなくなることで、栄養素を体が求めて、食欲が増加します。
ですが体はエネルギー不測の状態が続くので、たくさん食べているのに体重は減っていくという現象が起こります。
・いつも以上に極端に水を飲む
・いつも以上に極端におしっこをする
・食欲はあり、たくさん食べるのに痩せていく
の状態が見られたら要注意です。
症状が進行すると、元気がなくなり、食欲も低下し、下痢や嘔吐を頻繁にしたり、毛づくろいをしなくなったりするので、
毛のツヤが悪くなったり、見るからに体調が悪いのが感じられるようになります。
猫の糖尿病の重大な合併症・ケトアシドーシス
糖尿病が進行すると重大な合併症の、ケトアシドーシスになってしまう事が有ります。
エネルギー源として糖が利用できない状態なので、体が代わりに、体に脂肪や筋肉から栄養を得ようとしてしまいます。
エネルギーを作る過程で、「ケトン体」という物質が作られ、それが体の中に溜まってしまう状態です。
重い脱水状態になりやすく、食欲不振や嘔吐が起き、意識障害やショック状態になることもあり、
見るからに状態が悪いのが分かるようになります。
猫の糖尿病の治療法
・インスリン注射の接種
・食事での治療
人と同じく、インスリンという物質を、注射で体内に摂取させてあげる事が主な治療法になります。
インスリンが作られない、もしくは、インスリンの効きが悪い状態が原因で起こっている病気なので、
足りないインスリンを体内に足してあげる事で、体のエネルギー吸収を助けてあげる治療です。
症状の程度に合わせ、注射の目盛りで投与量を測り、1日2回自宅で注射をおこない、
血糖値をコントロールしてあげ、
多飲多尿や、食欲増加などの症状が無くなることを目指し、血糖値が長時間安定することを目標に投与を続けます。
また、血糖値の上昇を緩やかにするために、
・高たんぱく、
・低炭水化物、
・肥満予防、肥満改善に低脂質
の食事をあげることも重要です。
糖尿病治療用のキャットフードなどもあるので、食事をそれに切り替えることも有効です😊
またインスリンは、糖尿病の初期のころに気付くことができ、早期に治療を始められれば、
インスリン注射を必要としなくなることも可能ですが、多くは、初期のころに気付かず、
病院に行ったときにはある程度進行していることが多いので、
なかなかインスリン注射をまったく必要としなくなるのは難しいパターンが多いです😥
またインスリンの量を投与しすぎる事で、低血糖の状態になってしまわないように注意することも必要です。
和漢みらいのキャットフード【特別療法食(糖尿病・白内障用)】猫の糖尿病・治療中の自宅での数値の量りかた
その猫ちゃんの体質や、体格、体重、症状の具合によって厳密にインスリンの必要な量が変わるため、
最初のインスリンの投与量は病院の血液検査や尿の検査などで量を指示してもらうことが大事ですが、
自宅でのインスリン注射の治療中に、尿の数値をまめに測り、
インスリンをあげすぎていないか、少なすぎていないかを確認してあげる事も大事です。
おしっこを用紙に付けて数値を測る、尿試験紙が病院にあると思うので、
無理に毎日やる必要は無いですが、症状が安定しない治療初期のうちは、
3日に1日程度などまめに測ってあげてくださいね。
その際、システムトイレを日常のトイレで使っていれば、
トレー部のシートを外しておけば、トレー内におしっこが溜まるので、
それに尿試験紙を付けるだけで数値を測れるのでやりやすいです😊
家の猫の糖尿病治療・「ぽぽ君」経験談
ポポ君が4~5年ほど前に糖尿病になった時は、糖尿病の特徴的な症状と言われている、
・多飲多尿
・食欲増加
が誰にでもわかるぐらい目に見えて現れていました。
以前は、水をあげる容器に、朝仕事へ行く前に水を入れて、仕事に行って帰ってくると、
半分も減ってなかったのに、仕事から帰宅すると、毎日空っぽになっているようになりました。
そして帰ってきて水をまた満杯にしてあげても、それをすぐ一気に全部飲んでしまう勢いで飲んでいました。
また食欲も増加し、いつも通りの量のご飯をあげても、
まだくれくれ!足りないぞ!
という状態になり、食べるスピードや、がっつき感も目に見えて上がりました💦
もちろんもともと人の食べ物は健康上あげていませんでしたが、
人の食べているものも、以前以上に欲しがるようになり、隙を見て食べようとするようになりました。
あとは体がだるいせいか、あまり動き回ることが無くなり、
毛づくろいも全くと言っていいほどしなくなったので、
毛が汚れ、べとべとな状態のような感じでいることが多くなりました💦
糖尿病という病気をよく知らなかった最初は、
「なんで最近こんな毛がべとべとで、ギトギトした感じなんだ?💦」
と、不思議に思ったのを覚えています😅💦
どの病気にも言え、当たり前の事かもしれませんが、やはりポイントは
・今までと様子が違うな?
・以前と比べ何かおかしいぞ?
ということにどれだけ早く気づき、感じられるかが、早期発見のポイントになると感じました。
早期発見できれば、治療も楽ですし、病気が改善できる期待や感知できる可能性も高くなりますし
早く病気の兆候に気づいてあげる事のメリットは非常に多いです😥
猫の糖尿病の治療・インスリン注射投与
病院の血液検査、尿検査をおこない、糖尿病の診断結果を受け、
自宅でのインスリン注射をおこなうことになりました。
幸いなことに、ケトン体は検査で検出されていなかったので、
検査の数値的に、軽度ではないが、今すぐ命にかかわるような深刻な程重度でも無いとの事でした。
1日2回、仕事に行く前の朝と、帰ってきてからの夜の食事前に注射をおこないました。
「ぽぽ君」は結構体格が大きいほうで、体重も7.5キロぐらいの子でした。
インスリン投与量は、低血糖を防ぐために、まずはメモリ3~4などの少なめから始まりました、
ぽぽ君はわりかしおとなしく、抱っこされるのも好きなべったり甘えん坊な子だったので、
2回の注射もおとなしくさせてくれる子でまったく苦にはなりませんでした😊
かなり暴れる子や、逃げてしまう子などだと、朝などは、より忙しいかたも多いと思うので、
毎日注射をおこなうのはかなり大変かもしれませんね😥💦
猫の糖尿病・治療にかかった費用と治療期間
費用はインスリン液をいつも動物病院で1瓶買い、かかりつけの病院ではそれが1万円弱ぐらいでした。
また投与の為の注射も一緒に購入し、1本30円~50円ぐらいだった記憶が有ります🤔
もちろん購入する病院によって価格の前後はあると思いますが😊
瓶は1本買うと「ぽぽ君」の投与量だと1ヶ月半~2ヶ月ぐらいはもちました😊
なので月の治療費はおおよそ、
・インスリン液の費用 1ヶ月に4000~5000円程度
・注射器代 1日30円×2本で60円、30日で1800円等。
月に換算するとおおよそ6000~7000円ぐらいでした😊
あとは、病院に様子を見せに行くことなどがたまにあると、
診察費用で、2000円~3000円などかかるといった感じでした。
治療期間は、1年ほど毎日インスリン注射をおこない、
病院でたまに様子を見てもらったり、数値を調べてもらったり過ごしましたが、
約1年後に、腸ガンになってしまい、末期の状態だったことや、
糖尿病の子で、全身麻酔での手術も難しい状態との事で、
毎日注射をがんばってくれていましたが、亡くなってしまいました。
ガンにならなければ、糖尿病でももっと生きられたかもしれません。
自分がなる以上に、病気はほんとに怖いものだと実感した1年間でした。
猫の糖尿病・この記事のまとめ
猫がなりやすい病気、糖尿病。
早期発見、早期治療で病気自体の改善も見込め、
早期に治療してあげる事で病気とうまく付き合って長生きできるケースもある病気です、
・今までと様子が違うな?
・以前と比べ何かおかしいぞ?
このポイントに注意し、普段から猫ちゃんの生活状態などをきちんとチェックしてあげ、
いち早く変化に気付いて、病気になることや、病気の進行を防いであげられるようにしてあげてくださいね😊
健康に長生きするためには、
なんでも早め早めの対策が大事だね💦
そうだね😊
飼い主さんと二人三脚で病気を未然に防ぎたいね😊
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